AIで作った議事録、ただの“会話ログ”になっていませんか?
最近は、Zoomの自動文字起こしやAIツールで議事録を自動作成するのが当たり前になってきました。
でも──そのまま納品してしまって、本当に大丈夫でしょうか?
今回は、「なぜ議事録が必要なのか?」という基本に立ち返りつつ、
AIで議事録を作るときに“何が足りないのか”、どう補えば使えるのかを掘り下げてみたいと思います。
自己紹介
こんにちは。Webディレクターのドーマエです。
Web業界歴は15年以上。大手広告代理店や事業会社での実務経験を経て、現在はフリーランスで活動しています。
この数年は特に、「AI活用」や「伝達力の強化」をテーマに、現場で本当に使えるノウハウを探究しています。
この記事でわかること
- なぜ議事録は「自分を守るための武器」になるのか
- AIで作った議事録をそのまま使うことのリスクとは
- 議事録を“使える形”にするために必要な3つの視点
- ディレクターとしてAIを使いこなすための考え方と練習法
目次
なぜ議事録が必要なのか?
議事録は、単なるメモではなく「会議体の決定を文書化するビジネス文書」です。
その役割は、実はとても重要です。
- 会議で決まったことを正式な「決定事項」に変える
- 後から「言った・言わない」にならないよう証拠として残す
- プロジェクト進行における責任範囲を明確にする
とくにクライアントワークにおいては、
「あとから話が違う」と言われるリスクを避けるためにも、議事録は“自分を守る武器”になります。
議事録は“さじ加減”が命。だからこそAI任せは危険

AIが作った議事録には、ニュアンスや文脈の機微が抜け落ちがちです。
たとえば、相手の曖昧な発言をこちらに有利なように整理したり、
“議論されたけど決まってないこと”を明確にしてトラブルを防いだり──
そんな“書き手の視点”がないと、議事録は「ただの会話ログ」で終わってしまいます。
議事録は、会議で話されたことをどうまとめ、どう伝えるかという、
まさにディレクションのスキルそのもの。
AIは便利なツールですが、そのまま使えばリスクもセットで納品することになります。
AI議事録を“使える形”にするには

AIに丸投げではなく、自分で「精査」するスキルを身につけましょう。
具体的には:
- 出力された内容を自分で読み返し、目的に沿って修正する
- 合意事項・保留事項・次回アクションなどに分けて再構成する
- 記録だけでなく、「進行管理ツール」として使える形に整える
AIを使えば効率は上がります。
でも、精度を上げるのはあなた自身の「判断」と「構成力」です。
<もし時間に余裕があるなら…>
AIに任せるだけでなく、自分で一度書いてみる経験もおすすめです。
はじめは難しく感じるかもしれませんが、書いてみることで「どこに判断や整理が必要なのか」が見えてきます。
上司に怒られない範囲で、こっそり“自分バージョン”の議事録を書いてみる──そんな練習が、ディレクターとしての力をじわじわ育ててくれます。
まとめ:
議事録は、あなたを守る“ビジネスの盾”になる
- 議事録は「ただのメモ」ではなく、あなたの立場や責任を守る盾になる
- AIは便利だけど、そのままでは“防御力ゼロ”
- 使いこなすには、「考える力」と「伝える力」が問われる
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最後までブログを読んでいただきありがとうございました!