「新しいWebツールや技術が次々登場して、何をどうやって追えばいいのかわからない…」
こんにちは。
WEBディレクター歴20年以上。悩めるディレクターさんやWEB担当者さんが、明日から実践できてランクアップできるヒントを届けている友澤(ともざわ)です。
- 社内MTGで新しい技術について話が出たけど「それなに?」
- クライアントから聞かれたけど「その言葉の意味」がわからないよー。
「でもディレクターだし答えられなきゃ恥ずかしい。みんなどうやって情報収集してるの?」という悩み、ありませんか?
RSSやSNSを一つ一つチェックしても時間がかかるし、Webサイトを検索してたくさんの検索結果からやっと良さそうな記事を見つけても、気づいたら古い情報だったなんてこともあってガッカリしますよね。
そこで私は、ChatGPTのタスク機能を活用して、決まったタイミングで自動的に最新情報を受け取る仕組みを作って情報収集が劇的に改善したのでご紹介します。
この記事で得られる内容
この記事を読み終えたら、全自動情報キャッチアップが今すぐ始められます。
- なぜ“追い切れない”のか?キャッチアップの難しさ
- ChatGPTタスクで自動化する3ステップ
- 【実例】すぐ使えるプロンプト例
良かったら読んでみてください。
目次
なぜ情報を追い切れない?Webディレクターの悩み
Webディレクターが追いかけておくべき情報は近年ますます多様化し、また深さも尋常ではなくなってきたのを皆さんも実感していると思います。

私たちは、常にプロジェクトの進行管理などのディレクター業務に直接的に関係するものやデザイン、マークアップ、動画、SEO、広告運用、AIなどなど数えきれないほどの情報を取得しておく必要に迫られています。「全ての情報を拾う!」と決心した直後に情報の海に漂って「もう無理!」と叫びたくなったことはありませんか?これには以下のようなWebディレクター関連情報のキャッチアップの難しさがあるのです。
- 取得すべき情報が多すぎる
冒頭に記載した通り、ディレクターはプロジェクト全体を見て最適解を決めていく立場にあります。また各セクションのプロに対して指示や時には否定を伴うフィードバックも必要となるため非常に多くの情報を得る必要があります。 - 情報源が分散して存在している
ブログ、ニュースサイト、SNS、公式リリース…
「Webマーケティング」の著名ニュースサイトだけでも両手の指で足りないほど見るべきサイトはたくさん存在しています。他のカテゴリの情報も含めてすべてを見てこうとするとどうしてもチェック漏れや重複のムダが発生します。 - 時間が限られていて継続できない
なにより時間が足りない。通勤中、昼休み、深夜のまとまった時間…どこでどう集めるか決めても日々の業務に追われて継続が難しい。 - 自分が吸収すべき情報が判定できない
対象情報が多岐に渡ったため自分が今取得しておかなければならない情報の取捨選択ができない。
もし、総合的にスキルの判断ができないのであれば「Webディレクター スキルチェックシート」がかなり好評です。
そこで今回ご紹介するChatGPTのタスク機能を利用すれば、欲しい情報だけを自動的に収集して通知までしてくれます。さぁ情報キャッチアップの悩みから卒業しましょう!
ChatGPTタスクで始める!情報収集自動化3ステップ
今回はChatGPTのタスク機能で自動化してしまおうというのが私のオススメの方法です。これを始めてから劇的に情報収集の幅が広くなったのでぜひ試して、自分なりの方法を見つけて欲しいです。
以下のステップに沿って進めてみてください。

最後に実際のプロンプト例も記載しました。
ステップ1:取得頻度とチャネルを決める
取得頻度を決めましょう。毎日の変化を取得したいなら毎日でもよいですがジャンルによっては大きく情報が変化しないことが多いので週1回ぐらいが良いと思います。
また、忙しさに忙殺されて忘れてしまうのでお知らせを受け取るチャネルを考えておきましょう。私はChatGPTの登録メールで受け取る設定にしています。
- 頻度:週1回、月2回…自分のスケジュールに合わせて設定
- チャネル:受け取るチャネルを決めます。
ステップ2:取得したい情報ジャンルをリスト化
これは結構悩むところですがこれがChatGPT収集のいいところ「ざっくり」でいいんです。むしろざっくりがいいんです。体感ですが、詳細にしすぎると情報が更新されず毎回ほぼ同じものが届くといったことも多いので以下の例ぐらいの広さで今欲しい情報のジャンルを決めます。
- 最新Webデザイントレンド
- デジタルマーケティング事例
- 新規ツールのリリース&比較
- SEO/UX/アクセシビリティ動向
冒頭の悩みの中にあった「自分が吸収すべき情報が判定できない」という悩みについては、まず多くの情報を取得するフローを作ってから追い追い極めていけばいいと思います。
ステップ3:要約フォーマットを指定して依頼
最後にどんなフォーマットに出力して欲しいか?を決めます。
情報のインプットはアウトプットを意識して行うと定着率が上がり、自分のインプットのアピールにもなりますのでお勧めです。例えば、社内向けのSlackに情報をポストしたいのか、クライアントに定期的に送る情報メールとして送りたいのか?などです。あなたのアウトプットに合う形を模索してみるといいですよ。
- 例フォーマット
- ツール名/トレンド名
- 概要(100字以内)
- メリット・ユースケース
- 注意点・デメリット
この3つが決まったらあとはChatGPTを立ち上げて以下のプロンプト例を書き込むだけです。
ChatGPT:https://chatgpt.com/
※当プロンプトはChat GPTのタスク機能を利用しています。
2025年6月30日現在Chat GPTのタスク機能は有料版のみの機能となっておりますのでご注意ください。
【保存版】すぐに使えるプロンプト実例集
実際のプロンプト例です。「” ”」で挟んでいる箇所をコピー&ペーストしてご利用いただいてもいいですし、ご自身の欲しい情報が取得できるよう適宜カスタマイズしてください。以下のプロンプトでチャットするとChatGPTによって自動的に決まった日時に実施できるようタスク登録されます。
注意:「o3」or「04-mini」のみタスク機能が利用できますのでチャットの際に変更してください。
登録されたら、「右上のアカウントのアイコン/設定/タスク/通知/タスク/タスクの管理」に登録されているか確認すると安心です。
プロンプト例①:最新Webデザイントレンド配信
Webデザインに関するトレンドを取得するために作ったものです。
タイトル:最新Webデザイントレンド配信
プロンプト:
”
以下をタスク登録してください。
以下の3ジャンルに該当する情報を対象に、過去1週間に公開されたWebデザイントレンドから注目すべき最新情報を10件、日本語で次のフォーマットに沿って一覧で教えてください。
毎週月曜日AM8時に実施してください。
【対象ジャンル】
- UI/UXトレンド(FigmaやAdobe XDの新機能、アクセシビリティ、マイクロインタラクション等)
- Web制作技術(HTML/CSS/JavaScriptの進化、Jamstack、SPA/SSR、ヘッドレスCMSなど)
- CMS・ノーコード/ローコード系(WordPress、STUDIO、Webflow、Wix、Notionなどのアップデート)
【出力フォーマット】
- Trend名
- 概要(100字以内)
- 利用シーン/メリット
- 実装例(あればURLで)
※すべて日本語で、2025年の最新状況に即したトピックを含めてください。
※開発者・デザイナーと連携するWebディレクター視点で重要そうなニュースを優先してください。
※ツール名・技術用語は省略せず、できるだけ具体的に記述してください。
”
プロンプト例②:デジタルマーケティング事例まとめ
デジタルマーケティングの最新事例を収集するために作ったものです。
タイトル:マーケ事例まとめ
プロンプト:
”
以下をタスク登録してください。
以下のジャンルに該当する情報を対象に、過去1週間に公開されたWeb業界の注目ニュースやリニューアル事例、成功事例を10件、日本語で次のフォーマットに沿って教えてください。
毎週金曜日AM8時に実行してください。
【対象ジャンル】
- Web制作業界の最新ニュースや大型リニューアル事例(特に大手企業・行政・教育・医療・製造業などのコーポレートサイト)
- ブランドサイト・ECサイトのキャンペーン施策、UI/UX改善による成果報告、データに基づいた改善事例
- 企業のDX推進・Webマーケティング戦略の転換など、実務に活かせるケーススタディ
【出力フォーマット】
- Trend名(例:◯◯社のECリニューアルでCVRが1.8倍に)
- 概要(100字以内)
- 利用シーン/メリット(Webディレクターとして何に応用できそうか)
- 実装例(記事URLや公式発表ページなどがあれば)
※すべて日本語で、2025年6月の最新情報を優先してください。
※クライアント提案の説得材料やベンチマークとして参考にできる具体的・実務的な情報を重視してください。
※広告キャンペーンではなく、Webサイト制作/改善に関する成果事例を中心に構成してください。
”
この方式を取り入れてから、
- 週明けMTG前に最新ネタを即キャッチ
- 情報収集にかかる時間が月10時間以上削減
- チーム共有用の情報まとめがワンアクションで完成
といった効果を実感しています。
ただし、くれぐれも生成AIは誤った情報をまるで世界の真理かのように雄弁に語りますし、数年前の情報をあたかも最新のように教えてきますので情報の真偽については必ず確認してから利用してください。
少しマインドの話

全てを知ることは不可能と悟ることも必要。
私はディレクターとして20年以上一線でクライアントの前面に立ち、制作チームメンバーとはなるべく良いクリエイティブができるよう様々な意見の衝突にも立ち会ってきました。
その経験からディレクターだからと全てを知ることは不可能であることを重々悟りました。決して後ろ向きな発言ではなく実体験です。これには良し悪しのご意見があると思います。ですが、「2日前に発表されたデザインツールの新技術についてデザイナーよりも深く知り、昨日プレスリリースが出たGA4の新機能についてアナリストよりも詳しく知っている」など不可能なのですよ。
ではWebプロジェクトの最前線にいて道を定めていくディレクターとしてどうするべきか?
「情報は広く浅く漁る。」です。
これには続きがあります。「広く浅く漁った情報を絞って、メリット・デメリットを判定できるまで深掘りする。」が完成形です。
深い情報は各々の専門家に任せて、「どのようなもので、どんなメリット・デメリットがあって、今のプロジェクトにはどれが合いそうか?」をクライアントやチームメンバーに話せるようになれたらディレクターの立ち位置としては現実的な最適解だと考えます。
そのうえで、自分の強みや独自性を見出して「ここだけは誰よりも深い」キャッチアップを目指しましょう。それまではこの方法で広く漁ってください。
生成AIが情報を広く漁るための一助になれば幸いです。
まとめ
いかがでしたか?AIを活用して「効率的に最新ツール・技術をキャッチアップできるWebディレクター」になりましょう。
- ChatGPTタスク機能でAIに収集させる
- ジャンルとフォーマットを明確化し使いやすい形式を自動生成
- スケジュール化して無理なく継続
ぜひ今日から設定して、情報収集のストレスを一気に解消しましょう!
きっと、その効果に驚くはずです。
友澤企画では、
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- クライアントとのやりとりに不安がある
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さらに、専用プロンプトでChatGPTによる“AIフィードバック”付き。
「自分の強みをどう活かせばいいか?」が見えてきます。
最後までブログを読んでいただきありがとうございました!