AIに丸投げすると、実務に使えない
最近、「AIに頼めばなんでも作れる」と思ってしまう空気、ちょっとありませんか?
確かに、ChatGPTは一瞬でテンプレを出してくれるし、それっぽい構成も作ってくれます。
でも、実際に使えるものか?となると話は別です。
今回は友澤企画オリジナルの「Webディレクター向けスキル診断レポート」づくりを通して、 AIを使って何かを作るときに「何が足りないか」「どう補えば活かせるか」という観点で、実際のやり取りと考え方を振り返ってみたいと思います。
「スキル診断レポート」はあくまでひとつの題材です。
本当にお伝えしたいのは、
「AIを使いこなすには、自分のスキルが試される」ということ。
自己紹介
こんにちは。Webディレクターのドーマエです。
Web業界歴は15年以上。大手広告代理店や事業会社での実務経験を経て、現在はフリーランスで活動しています。
この数年は特に、「AI活用」や「伝達力の強化」をテーマに、現場で本当に使えるノウハウを探究しています。
この記事でわかること
- AIと協力してスキルチェックツールを作ったプロセスとラリーの実例
- 「ただ頼む」ではなく、使いこなすために必要な“考える力”の重要性
- ラリーが苦手でも活用できるプロンプト設計の3つの工夫
\そして/
この記事で紹介している「Webディレクター向けスキル診断レポート」は、
メルマガ登録で無料ダウンロードできます!
目次
スキルチェックシートを“実務で使える形”にするまで
最初にGPTに依頼したのは、スキル項目のカテゴリ出しです。
Webディレクターのスキルを棚卸しできるチェックシートを作りたいんだけど、
どんなカテゴリがありそう?
というざっくりとした問いかけからスタートしました。
GPTは「企画力」「進行管理」「技術知識」「コミュニケーション力」などを出してきました。
なるほど確かに妥当な分類です。 でも、それだけでは現場で使えるレベルには届きませんでした。
そこで私は、次のような問いを段階的に投げていきました:
「じゃあ“進行管理”にはどんな業務やスキルがある?」
「それは初級・中級・上級でどう分かれる?」
「どう書けば“実際の行動”としてチェックできる?」
このように、粒度を細かく調整しながら、段階的にラリーを繰り返していくことで、
ようやく“現場で使える”棚卸しシートに近づいていきました。

さらに途中で、Excel上で点数とグラフが出るチェック形式も検討しましたが、
「点数だけ見ても、その人にとっての次のステップが見えないよね」という話になり、
「診断結果をAIが読み取り、フィードバックを出すスタイル」へと方向転換。

その後も、視認性の高いExcel構造を整えながら、 GPTがそのまま読み取れるよう、セルの構造や項目表記などを細かく調整していきました。

そして最終的には、自社メンバーにもレビューしてもらい、 カテゴリや表現を再チェックした上で完成。
「誰が使ってもある程度ブレない」チェックシートとプロンプトになりました。
AIを使いこなすには、やっぱり“考える力”が必要です
AIの出力をそのまま採用するだけでは、自分の言葉になりません。
私が今回手ごたえを感じたのは、
「何をどう整理するか」を自分で考えながらラリーを続けたからでした。
つまり、自分の判断や思考の軸がしっかり残っていたからこそ、納得感があったのです。
そして何より、どれだけAIに手伝ってもらっても、発信するのは“自分”です。
「誰に届けたいか?」「この表現で本当に伝わるか?」
そういった最終判断は、やっぱり人間にしかできない領域です。
だからこそ、AIを使うほど“自分の思考”が試される時代なんだと実感しています。
ラリーが苦手でも大丈夫な、3つの工夫ポイント

ここまで読んでいただいて、もしかするとこう思った方もいるかもしれません。
「AIと何度もやりとりして調整するのって、やっぱり難しそう…」
「自分にも同じような活用ができるのかな?」
その気持ち、すごくよくわかります。
私自身も、ディレクション経験があるからこそ自然にラリーできた部分があったと感じています。
でも、すべてを“うまくラリーする”必要はありません。
大切なのは、ラリーが少なくてもズレないように、最初に伝えておく工夫なんです。
- “どんな人が使うか”を先に伝える
例:「Webディレクター歴1〜2年くらいの方が自己診断するイメージで」など - “どう使いたいか”を添える
例:「チェックした結果を見て、どんなスキルを伸ばすべきか気づけるようにしたい」など - そのままではなく“調整してもらう”スタンスを忘れない
例:「チェックを入れるのに疲れないように、文章を短く簡潔にまとめたい」など、“使う人の視点”を添えて具体的にリクエストするのがコツです。
まとめ
- AIに頼めば構成は出る。でもそのままでは使えない
- ラリーを通じて磨かれるプロセスで、“自分だけの資産”になる
- ラリーに自信がなくても、目的・対象・条件を整理することで精度を上げられる
- 大事なのは、「どう伝えるか」を整理する“考える力”と、それを育てていく視点
- AIを“使いこなす”ためには、まず自分のスキルを育てることが必要
AIを活かすには、まず“ディレクターのスキル”から
AIはとても便利なツールですが、それを仕事で活かせるかどうかは、 “ディレクターとしてのスキル”にかかっています。
- 課題を見つけて、問いを立てる力
- 提案や構成を組み立てる力
- 人の気持ちを想像して言葉を選ぶ力
…こうした“考える力”があってこそ、AIとのラリーも意味あるものになります。
日々の提案や伝達に役立つヒントを、継続して学んでいきたい方へ
友澤企画のメルマガでは、そんな「AI時代に通用するディレクターの思考とスキル」を育てるヒントを発信しています。
- クライアントとのやりとりに悩んでいる
- 案件の進め方に自信が持てない
- デザインやマーケにどう関わればいいかわからない
そんなときに役立つ「実務目線」の情報を、週2回のペースでお届けしています。
自分のスキル、ちゃんと説明できますか?
「なんとなく不安」から抜け出したいWebディレクターのあなたへ。
メルマガ登録特典の「WEBディレクター スキルチェックシート」では、
クライアント対応や提案・進行管理など7カテゴリ・全189項目で
自分の得意・苦手がはっきり見えるようになります。
さらに、専用プロンプトでChatGPTによる“AIフィードバック”付き。
「自分の強みをどう活かせばいいか?」が見えてきます。
最後までブログを読んでいただきありがとうございました!